このシナリオはジャケット裏に書いてあるので、そっくりそのまま転載になりますが… 閣下と図書館でデート出来てお役にまで立てちゃう夢のようなCDです(^^* |
●図書館内 紐緒「これでもない…うーん、これでもないわ」 ○○「そっちはどう? 紐緒さん」 紐緒「ちょっと見あたらないわね」 ○○「あっ、この本は?」 紐緒「どれ? ああ、これ。『クローンの歴史』ね」 ○○「どう?」 紐緒「この本、ずーっと前に読んだわ」 ○○「えっ、そうなの?」 紐緒「ええ。錬金術とかホムンクルスについていろいろ書いて あったわ。でも、私が今欲しいのは現代の技術であって、 中世の歴史じゃないから」 ○○「技術か…あっ、だったらこの本なんじゃないかな」 紐緒「『クローン技術の現場から 最新版』?」 ○○「欲しいのは技術なんでしょ?」 紐緒「この本もダメだわ」 ○○「どうして? 最新版だよ」 紐緒「こんなの、全然最新版じゃないわ。生殖細胞からのクロー ンなんてひと昔前の技術よ。羊頭狗肉もいいところだわ」 ○○「羊頭狗肉って…」 紐緒「よくあるのよ。題名は仰々しいのに中身はチープっていう のが。私が欲しいのは体細胞から作るクローンなの。さら にいうなら血清飢餓培養と・・・」 ○○「電気刺激?」 紐緒「えっ、どうして知ってるの?」 ○○「いや、今この本を見つけて」 紐緒「『体細胞クローン 血清飢餓培養と電気刺激』」 ○○「まさに紐緒さんが欲しがってた本じゃない」 紐緒「…なぜこんな本があるのよ。まだ英語論文しかないはず なのに」 ○○「本があって良かった。それじゃあ…」 紐緒「もう帰っちゃうの!? だったら探す本がまだ他に…」 ○○「いや、別に帰るつもりは…」 紐緒「えっ」 ○○「朝からずっと本を探しているからさ。紐緒さん、疲れてない?」 紐緒「いえ、私は別に」 ○○「そうなの? いや、ちょっとお茶でも飲みに行こうかなって…」 紐緒「じゃあ、行きましょう」 ○○「でも紐緒さん、さっき探す本があるって・・・」 紐緒「言ってないわ」 ○○「言ってたよ」 紐緒「もう、本なんてどうでもいいのよ」 ○○「どうでもいいって…」 紐緒「いいから。ここの近くにアップルタルトの店があるのよ。 ちょうどいい機会だわ。あなたに正しい甘酸っぱさを教え てあげるわ」 |